出会える人
出会える人 Vol.6
木の香りと音で、思い出に手ざわりを
木のおもちゃ Little Me 店主 田槙 浩二さん
琴平へ移住し14年目。木のおもちゃ「Little Me」店主。「ものを売るだけじゃなく、人との関係を大事にできる店でありたい。」お客さんにとっての特別な一日を大切にし、自分自身も楽しむことを大事にしながら、ものづくりやお店づくりをしている。
木のおもちゃ「Little Me」の紹介
こんぴら参道の途中に、小さな森のような一軒があります。扉を開けた瞬間に広がる木の香り、やわらかなオルゴールの音色。木のおもちゃ「Little Me」 は、旅の記憶を“形”にして連れ帰れる、不思議なあたたかさのあるお店です。店主は、移住14年目の田槙浩二さん。今回は、琴平の魅力やお店づくりの思いを伺い、実際に「名入れ体験」もしてきました。
店内には、手ざわりのよい木のストラップやキーホルダー、耳かき、箸置き、カスタネット、アクセサリー、そして香川ならではの“ことでん”グッズまで、遊び心あふれるアイテムが並びます。多くの木製品には無料の名入れ刻印サービスがあり、名前や旅の日付、推しの名前を刻んで世界に一つの記念品にできます。
――以下、インタビューを交えたご紹介です。
琴平の魅力に触れる
「先祖代々お店を継ぐ人もいれば、若い人が新しい挑戦をしている。県外から来て始める人もいる。世代も背景もそれぞれだけど、全部をひっくるめて受け入れてくれる土地。そこが大好きなんです。」
参道を歩けば、老舗と新しい店が肩を並べる――その景色に、言葉の意味が重なります。
観光地にある店のやりがい
「僕にとっては何気ない一日でも、お客さんには特別な一日。嫌な思いだけはさせたくないし、楽しい気持ちで帰ってほしい。買ったものを見て“旅を思い出してもらえたら”うれしいですね。」
コロナ禍は不安も大きかったと言いますが、「みんなで我慢して乗り越えたからこそ、今がある」と前を向きます。
商品選びの基準は“自分もワクワクするか”
「自分が欲しくないものはすすめられないんです。手に取って“うきうきするか”を大事にしています。『こんなのあったらいいな』と思えるものを紹介したい。」
店全体に漂うぬくもりは、田槙さんの“好き”が通った選択から生まれていました。
素材と地域への目線
「病院家具の工場さんに協力いただくことが多く、その材料を使っています。正直、輸入材も多い。本当は香川の木で森に貢献できたら一番だけど、全部を地産地消にするのは難しい。」
だからこそ、木製品に限らず香川県産の雑貨や今治タオルもセレクト。
「香川には面白いものをつくる人がたくさんいる。紹介できたら、お客さんも作る人も売る人も楽しい。三方良しになると思うんです。」
肩肘張らず「“あったらいいよね”で置いてみる」柔らかさも、この店らしさ。
名入れが生む“魔法の瞬間”
「せっかくの旅だから、特別な一品になってほしい。プレゼントでも、名前が入ると気持ちがより伝わる。」
私たちもキーホルダーに『またたび』と刻印。フォントを選ぶワクワク、モニターに映る制作の様子、数分で文字が木に浮かぶ瞬間はまさに魔法。受け取ったとき、旅の一日が手の中で確かになりました。
“モットーを持たない”というモットー
「モットーを持たないことがモットー。50年生きてきても、知らないことだらけ。世代も経験も違う人の話から学びたい。」
固定観念にとらわれず、変化に開いている姿勢が、店の自由な空気をつくっています。
人とのつながりを大切に
「ものを売るだけじゃなく、人との関係を大事にできる店でありたい。10年前に来てくれた台湾のお客さんが、また来て一緒に写真を撮ってくれた。こういう再会が、続けてきてよかったと思える瞬間です。」
商品や体験を通じて、時間を共有し、関係が続いていく――それがこの店の価値。
ライターのまとめ
田槙さんの言葉から伝わるのは、“特別な一日”を支えるまなざし。名入れという小さな体験が、旅の記憶に温度と手ざわりを与えてくれる。そして、自分も楽しむことを軸に選び、地域の面白さを一緒に広げていく姿勢が、店にやさしい熱を灯していました。
琴平を訪れたら、木のおもちゃ「Little Me」で名前を刻む体験を。ふだんの景色が、ほんの少しだけ輝いて見えるはずです。
木のおもちゃ Little Me
場所:香川県琴平町・こんぴら参道沿い
取扱:木製キーホルダー/ストラップ/雑貨、名入れ刻印(無料)ほか
最新情報:公式サイト・各種SNSをご確認ください
この記事を書いた人
琴平縁むすびプロジェクト またたびさん
私たちは、香川大学『琴平縁むすびプロジェクト またたび』です。琴平で活躍する「琴平ビト」を取材・発信し、人と人との縁をむすびながら、その想いやストーリーを通して琴平の新たな魅力を広げています。