出会える人
出会える人 Vol.9
“年に一度”でも、帰ってきたくなる一杯
こんぴらうどん 参道店 社長 成本 武雄さん
冬の琴平。冷えた身体にしみわたる、あたたかいうどん。
今回ご紹介するのは、金刀比羅宮の参道に店を構える「こんぴらうどん 参道店」。
登録有形文化財の建物の中で、長年うどんづくりを続けてきた成本武雄さんに、琴平の魅力やうどん文化への想いを伺いました 。
お店の紹介
「琴平は、田舎でありながら全国とつながっている町なんで すよ。金刀比羅宮の門前町として、いろんな地域から人が訪れる。
昔から文化や食を通して外へ発信してきた町で、そこが他にはない特徴だと思います。」
「田舎なんですけどね、来る人が全国からだから、いろんな話ができる。退屈しないですよ。」穏やかな語り口の中に、町への深い愛着が感じられました。
琴平の魅力
「琴平は、田舎でありながら全国とつながっている町なんで すよ。金刀比羅宮の門前町として、いろんな地域から人が訪れる。昔から文化や食を通して外へ発信してきた町で、そこが他にはない特徴だと思います。田舎なんですけどね、来る人が全国からだから、いろんな話ができる。退屈しないですよ。」
穏やかな語り口の中に、町への深い愛着が感じられました。
文化財の建物を守るということ
「この建物は、外観を大事にしながら使い続ける制度なんです。古いものを残しながら活用していく、という考え方ですね。」
歴史ある建物を守ることは簡単ではありません。
台風や大雨、経年による傷み——日々の手入れの積み重ねがあってこそ、今の姿が保たれています。
冗談を交えながらも、その言葉の端々から、建物への愛情がにじんでいました。
“年に一度”の常連さん
「うちはね、“年に一回”来てくれる常連さんが多いんで す。お正月のお参りのときに寄ってくれたりして。」
「久しぶりに会って『元気だった?』って声をかけ合えるのが楽しいですね。」
中には、子どもの頃に来ていた人が、成長して自分の子どもを連れて訪れることも。
「ありがとう、ごちそうさま、美味しかったって言われるのはもちろん嬉 しいけど、そういう姿を見ると、やってて良かったなと思います。」
一杯のうどんが、世代を越えて人をつなぐ 。このお店には、そんな時間が流れています。
感覚と経験が支える一杯
「よく“毎日細かく変えている”って言われるけど、そんな大げさじゃない ですよ。でも、季節によって塩や水の量は調整します。夏と冬では違いますね。」
長年の経験で生地の状態を見極める成本さん。
数字ではなく、手の感覚で仕上げるうどんには、職人としての積み重ねが詰まっています。
香川のうどんの特徴についても教えてくれました。
「うどんは“エッジがきいている”のが大事なんです。」
その言葉どおり、一本一本にしっかりとした輪郭が感じられます。
金箔うどんという一杯
見た目にも華やかな「金箔うどん」。
これは、琴平の“ゴールドプロジェクト”から生まれたメニューです。
「金をテーマにした取り組みがあって、その中で始まりま した。」縁起の良い金箔は、海外からの観光客にも人気。
“写真に残したくなるうどん”として、旅の思い出に彩りを添えています。
文化をつなぐという使命
「うどんは香川県のソウルフード。今だけ美味しければいいんじゃなくて、長く続く文化として残していくことが大事だと思っています。」
ブームに流されるのではなく、“変わらない価値”を守りながら次へつなぐ 。その姿勢こそが、この店の強みです。
これからの目標
「これからは、次の世代へバトンを渡していくことで すね。技術だけでなく、考え方も含めて伝えていきたい。」
「若い人の考えもちゃんと受け止めながら、やっていかないといけないと思ってい ます。」伝統を守るとは、変えないことではなく、変わりながら続けていくこと。
その言葉の重みが伝わってきました 。
まとめ
こんぴらうどん参道店は、ただの飲食店ではな く、人と人、そして時間をつなぐ場所でした。
「年に一度でも帰ってきたくなる」
そんな関係が生まれるのは、成本さんのあたたかな人柄と、変わらない一杯があるからこそ。
新年の“初うどん”に、ぜひこの場所を訪れてみてはいかがでしょうか。
こんぴらうどん 参道店
香川県仲多度郡琴平町(参道口より徒歩約2分 )
内容:純手打ち讃岐うどん/お取り寄せ対応あり
公式サイト:https://www.konpira.co.jp
この記事を書いた人
琴平縁むすびプロジェクト またたびさん
私たちは、香川大学『琴平縁むすびプロジェクト またたび』です。琴平で活躍する「琴平ビト」を取材・発信し、人と人との縁をむすびながら、その想いやストーリーを通して琴平の新たな魅力を広げています。